建築ジャンル・建築家一覧

モダニズム

「形態は機能に従う」の思想を現代に継承し、建築における機能性と効率性を最優先とします。装飾を罪とみなし、構造的明快さと技術革新に美学的価値を見出し、近代建築の社会的使命である生活環境の向上を論理的設計手法によって実現しようとします。シンプルで洗練されたデザインこそが真の美であると信じています。
いうなれば、真面目な合理主義者です。

代表的な建築家: ル・コルビュジエ / ミース・ファン・デル・ローエ / フランク・ロイド・ライト / ヴァルター・グロピウス

有機的建築

自然環境や人の活動を手がかりに、建築全体のまとまりを考えます。ライトが唱えた建物と環境の一体性や、ヘーリング、シャロウンが重視した、使われ方から空間を組み立てる考え方を受け継ぎます。曲線そのものより、部屋や庭のつながり、光や素材が暮らしにもたらす心地よさを大切にします。
いうなれば、自然との調和を図るエコロジストです。

代表的な建築家: フランク・ロイド・ライト / アルヴァ・アアルト / フーゴー・ヘーリング / ハンス・シャロウン

表現主義

自然や流体の形態に影響を受けつつ、建築における心理的・感情的表現を探求します。合理的機能性を超えた彫刻的・ダイナミックな造形言語を通じて、建築に精神的内容と物語性を与えることを重視します。スペインにおいては、ガウディの系譜を受け継ぐ者とも言えます。機能主義に滅ぼされましたが、近年になって形を変えて復活しつつあります。
いうなれば、魂の芸術家です。

代表的な建築家: ハンス・シャロウン / エーリッヒ・メンデルゾーン / サンティアゴ・カラトラバ / エンリク・ミラーレス

構造合理主義

材料の性質と力の流れを手がかりに、構造と空間を一緒に考えます。ネルヴィやキャンデラの薄いシェル、オットーの膜やケーブルのように、形と支え方が結びつく建築を重視します。特定の外観を指す様式ではなく、構造の働きから形を導く設計姿勢として捉えます。少ない材料で大きな空間を支える工夫と、その仕組みの明快さに惹かれます。
いうなれば、フォースの達人です。

代表的な建築家: ピエール・ルイジ・ネルヴィ / フェリックス・キャンデラ / フライ・オットー / サンティアゴ・カラトラバ

ブルータリズム

野性的で力強い、構造的な誠実さを重視します。生コンクリートの物性と構造表現の統合を追求し、素材の持つ本来の力強さを建築言語として活用することに美学的価値を見出します。機能主義的でありながらモニュメンタルな建築の可能性を探求しています。
いうなれば、無骨なマッチョマンです。

代表的な建築家: ポール・ルドルフ / ルイス・カーン / リナ・ボ・バルディ / 前川國男

メタボリズム

都市と建築の成長・変化・更新システムを思考します。生物学的新陳代謝の概念を空間デザインに応用し、社会変動に対応可能な適応性を持つ建築・都市システムの構築を目指します。壮大なスケールでの社会変革ビジョンと技術的実験精神を兼ね備え、未来都市への理想を描き続けています。
いうなれば、夢見る情熱家です。

代表的な建築家: 菊竹清訓 / 黒川紀章 / 丹下健三 / 槇文彦

ポストモダニズム

「複雑さと矛盾」を建築の豊かさとして受け入れ、モダニズムの画一性に対する批判的立場から多様性を追求します。歴史的要素の引用と大衆文化への敬意を通じて建築における意味の多層性を探求し、建築を記号・象徴システムとして捉えています。文脈的多様性と表現の自由を重視し、建築に物語性とユーモアを織り込むことを得意とします。
いうなれば、饒舌なストーリーテラーです。

代表的な建築家: ロバート・ヴェンチューリ / マイケル・グレイヴス / 磯崎新 / アルド・ロッシ

ハイテク建築

技術革新と建築表現の統合を追求します。構造・設備システムを建築の美学的要素として顕在化させることを重視し、工業技術の進歩が生み出す新しい建築言語に未来社会への建設的ビジョンを見出します。最新技術に目がなく、それらが建築にもたらす革新的可能性に常に心を躍らせています。
いうなれば、メカ好きのロマンチストです。

代表的な建築家: ノーマン・フォスター / リチャード・ロジャース / ニコラス・グリムショウ / レンゾ・ピアノ

批判的地域主義

歴史や伝統を重んじながら場所性と現代性の調和を追求します。「普遍文明と民族文化」の弁証法を建築に応用し、グローバル化への抵抗として地形・気候・光・テクトニクスを重視します。地域の文脈を尊重しながらも単なる懐古主義に陥らず、批判的で前向きな地域文化創造を目指しています。
いうなれば、多様性を愛する文化人です。

代表的な建築家: ピーター・ズントー / アルヴァロ・シザ / カルロ・スカルパ / 内藤廣

ミニマリズム

静寂と精神性を重視し、現象学的建築体験を追求します。余計な要素を削ぎ落とした純粋な空間において、光・影・素材の質感といった本質的要素のみで豊かな感覚体験を創造することを目指します。建築における内省的で瞑想的な側面を大切にし、物質的簡潔さを通じて精神的深度を表現しようとしています。
いうなれば、孤高の求道者です。

代表的な建築家: 安藤忠雄 / ジョン・ポーソン / アイレス・マテウス / アルベルト・カンポ・バエザ

脱構築主義

ジャック・デリダの哲学に深く影響を受け、建築の既存概念に挑戦します。断片化と非対称性を通じて建築の「存在の形而上学」を問い直し、伝統的な調和や連続性を意図的に解体することで新たな空間的可能性を探求します。建築を言語として捉え直し、意味の固定性に対する批判的姿勢を空間デザインに応用しています。
いうなれば、破壊の哲学者です。

代表的な建築家: ザハ・ハディド / フランク・ゲーリー / ダニエル・リベスキンド / ベルナール・チュミ

ダイアグラム建築

建築のプログラムの分析を利用しながら、論理的思考による飛躍的な形態生成を建築設計の基盤とします。複雑な機能要求を明快なダイアグラムとして整理し、それを建築形態に翻訳する設計手法に美学的価値を見出します。現代都市の複合的要求を、知的な論理的アプローチから過激な形を導き出すことで解決します。
いうなれば、理論型の激情家です。

代表的な建築家: レム・コールハース / ビャルケ・インゲルス / ベン・ファン・ベルケル / MVRDV

建築家一覧

  • ル・コルビュジエ
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  • RCRアーキテクツ

基本12ジャンルと、派生12タイプがあります。分類は好みの傾向を知るための目安です。